これまでお伝えしたかもしれませんが、私は一人っ子です。きょうだいがほしいとずっと思っていました。家でもいっしょに遊べるし、話もできるし‥。一緒にお風呂に入ったりTVをみて笑ったり‥。何となくですが‥、けんかをすることもあるなど、良いことばかりではないことも、(薄々)感じてはいました。
きょうだいを育てるときに大事にすべきことが書いてある記事に、たまたま出合いました。たくさん書いてあったのでここでは全部は紹介できませんが、学校でトラブルを起こす子の中には、きょうだい関係のこと(親のきょうだいへかかわりの差別)が、その遠因になって子もいるとのことでした。
「親(特に母)は、(別の)きょうだいばかり大事にしてる(自分の方を見てくれない)」
「別のきょうだいがトラブルを起こすとそっちばかり時間をかけて、『お前は大丈夫でしょ』と言われ、親はかまってくれない」
「下のきょうだいが悪いことしても、最後は自分(上のきょうだい)のせいにされ、自分が怒られる」
「(上のきょうだい達が問題を起こすので)親の自分への期待が大きくなりすぎて、それがストレスだ」
「(上のきょうだいは親に怒られイライラすると、陰に隠れて)下の自分に意地悪(嫌なことばかり)する」
きょうだいであっても、個々は全く違う大事な存在です。良い子と言われる(思われている)きょうだいだって我慢しているのです。愛情をかけられたいのです。
「良い子を育ててはいけない」という言葉もあります。おとなしくて、親の言うことを聞いて、よく勉強する子だって、辛いことや困っていることがきっとあります。良い子(良い姉や兄)を演じていたものの、我慢の限界に達したとき、その子たちが大きなトラブルを起こすことも少なくありません。どのきょうだいにも同じだけの愛情をかけることは難しいかもしれませんが、その差を埋めることはできるはずです。
きょうだいの中には、親の言うことを守る子、守らない子。家で勉強する子、勉強しない子。悪いことする子、しない子‥。きょうだいによっても様々です。きょうだいで比べて、「~ちゃんのようになりなさい」「なんで、お前はできないの」「お前が悪いから下の子が悪さするんでしょ」「お前は兄のようにならないのよ」「あなただけは〇〇大学に行くんだからね」ではなく、個々(その子)にあった声掛けや対応をお願いします。
比べられ卑屈になった子(比べられても自分はできない、直せない‥)、きょうだいのことで怒られたりした子(どうして私ばっかり‥)、きょうだいの方が愛されていると感じて育った子(トラブルを起こしたら自分の方も見てもらえるのかな‥。兄ばかりずるい‥)は、いつかどこかで、自分のそのイライラ心を爆発させてしまいます。