私の小・中学校時代はほぼ北海道でした。小1・2は旭川市(中央部)、小3は遠別町(日本海側)、小4・5は紋別市(オホーツク海側)、小6・中1・中2は稚内市(最北端の市)でした。
それぞれのまちの状況や体験、学校、友達、担任のことなど、振り返ってみると思い出がいっぱいあります。紋別の学校にいるときは、マイ・スピードスケートシューズを持っていました。なかなか立てないのです。大雪のため家の2階から出入りしたこともありました。
その時は、スクールバスもありませんでした。学校からの情報はプリント(プリントもガリ版印刷。直筆のもの)だけで、メールやHP(携帯やスマホ)も、もちろんありませんでした。当時「よく生きていたな」、「やってこれたなあ」と思うことがあります。危険もいっぱいありましたし、どんなに雪が降っても学校が休みになることはなかったですし‥。ただ、北海道では、朝(6時からのNHKニュース)の情報で、マイナス△度以上になると、2時間遅れての登校などのきまりはありました。だから、朝の気温情報は、けっこう楽しみにみていた記憶があります。例えば、マイナス30度とかになると、鼻の中が凍りつくような感覚に襲われます。学校に来ても校舎が冷え切っていて学習や体育授業ができなかったのでしょう。
いいのか悪いのか、昔と今と比べて、感じることが多々あります。今から考えれば(昔は当たり前)厳しい環境だったこともあり、「たくましさ」に限って言えば、半世紀前の子どもの多くは今の子よりすぐれていたように思います。大雪も当たり前でした。雪だから学校を休むという選択肢はありませんでした。はっきり覚えていないのですが、インフルエンザの流行も今ほどなかったように思います。
ネット環境やスマホの活用。ありがたいと思う自分(私)と無くてもやっていける自分(私)がいます。ただ、これらが当たり前のように存在した時代に生まれた人は、逆に、それらが「ない」時代では生きられないでしょう。
「過去(昔懐かしい頃・かつての良さ)ばかりを振り返るようになったら、それは年を取った証拠だ」と言う人がいます。私もそう思います。ですから(振り返るのは「こっそり」と。過去には戻れないですし)、これからも前を向いて、未来にわくわくしながら、笑顔で生きていこうと思っています。
そうは言っても、何だかんだ言っても、「昭和」は良かったなぁ・・・。