先日、新潟で講演を聴くチャンスがありました。テーマは「こうすればグローバル人材が育つ」というものでした。講師は、外務省、世界保健機関、経済協力開発機構などで務められ、国連の日本政府代表部大使もした方で、普段会えないくらいのすごい方でした。
 話の中身の全てはもちろんお伝えできませんが、なるほどと感じたこと、面白かったことを中心に書きたいと思います。なお、講師の先生の思いや意図と食い違う部分があるかもしれません。ご了承ください。

*世界的に様々な国の人が集まるところで、能力がありながらそのトップに立てない(立たない)のが日本人。
*まずは、世界で活躍するのだ、自分の力を試すのだという気持ち~世界を視野に入れた人になってほしい。
*有名な研究者・博士などが一様に言うことは、「何事にも好奇心をもって」ということ。日本人はここが弱い。
*留学などの数もここ数年減ってきている(近年は年間6万人)。韓国などは日本の人口の半分なのに、11万人くらい留学している。人口比もあるが、中国は90万人。インドは30万人。
*世界に出る~大事なのはやっぱり英語力。特に話すこと、コミュニケーション能力が必要だが、ある調査では、アジアで日本は最低レベル(話すこと)。留学で、語学力・コミュニケーション能力は身に付く(ことが多い)。
*日本の子は、「自分に満足している」「自分には明るい希望がある」「相手に思いをはっきりと伝える」などの数値も他国(欧米、アジア)に比べてかなり低い。幼い頃からの日本の教育には、いいところも弱いところもある。特に幼・保・小・中では、自分の意見や考えを大人や友達に伝えられる、そういった主張する力を付けてほしい。
*その他、「2030年には、世界で「空飛ぶ自動車」の時代になる」とか、「人生150歳の時代がくる」などの話もありました。

 世界で活躍する人、日本や新潟や加茂で活躍する人、みな大事です。大事なのは、子どものうちに、いろいろな世界(グローバルな課題)を目で見せて知らせ、日本や地域も学ばせること(日本人としてのアイデンティティを持ち、日本の歴史や地域のこともよく知っている)。また生きていくための確かな力(好奇心・話す力[場合によっては英語力・自己主張力]・学ぼうとする意欲・困難や目の前の課題を乗り越えていくたくましさ・自己肯定感等]を付けることが大人の使命だと感じました。