八石山
514m
2012年1月21日

ときめきそして鱈を喰う

 予報は曇りしかし、柏崎市に入るとなんと雨が落ちてきた。まあその内に止むだろうと米山に向ったが一向に雨の止む気配がないまま大平登山口に着く。
 駐車場には1台のみはっきり言うと雪よりも雨は勘弁してほしい。しばらく様子を見るも雨は止まずここで思案、そうだ八石山ならば1時間半もあれば登れるし後はもし雨でも快適な山小屋があると予定を変更して八石山に向う。

10時着もう10数台も駐車してあったが民家の車も有りか雨はあがって晴れ間が出てきた。
登山道案内板が新しくなっていた。
山頂まで50分ここより山頂までに7人程下山していった。
予定どうり1時間と20分で山頂に。 豆の木小屋内部

米山はいまだ雲の中ならばもちろん越後三山も雲のなか。

そうこうしていると犬を二匹連れたおじさんが登って来た。ポメラニアンとパピオンである。犬は大好きなので大歓迎なのだが山に犬を連れてくる事ははたしてどうなのか????・

おまけ、実は我が家にもポメラニアンの今年5歳のカツオ君がいる。我が家は代々犬系であり長男もアパ−トでパピオンを飼っている。我が家のカツオ君はじじ、ばば、の呆け防止に山ノ神の愚痴の聞き役などにと一役も二役もかかわっている大切な家族の一員である。
今日のお休み処はやまぼうしの一階である。以外にも誰も休憩していなかった。一人早速石油ス−トブに火をつけて今日のご馳走の準備に取り掛かる。今日のご馳走は何時ものちゃんこ鍋ではなくちょっと奮発してすき焼き鍋にした。

お酒も頂きすき焼き鍋も食べ終えて食後のコ−ヒ−と思ったが入っている筈のコ-ヒ−がないので小屋のコ−ヒ−をいただくことにした。もちろん協賛金を入れる。スト−ブのぬくもりとお酒のほろ酔い気分もあり少し壁に寄り添いコ−ヒ−を飲んでいると、「お邪魔します」と女性の声がした。思わず「どうぞ」と答えるとその女性は引き戸を開けて部屋に入ってきた。年のころは自分と同じくらいか?豆の木小屋からはにぎゃかな声が聞こえていたらしくてこちらを覗いて入って来たと言う。もっと早く来たならばいろんな話も出来たのだろうがこちらは食後のコ−ヒ−タイムであり、まさか2杯も飲む訳もいかず帰る準備を始める。年がいもなく少し動揺しているなと自分に言い聞かせながら引き戸に向うとなんと柿の種の匂いが鼻にまとわりついてきてその直後「プシュ!!!」と缶ビ−ルを開ける音が背中に届いた。思わず顔を振り向けるとその女性は美味しそうにごくりと一口喉に流し込んだ後、一瞬目があってしまった思わず「美味しそうですねお先です」と答えて長靴を履きスパッツのフャスナ−をはめようとするがうまくいかないのである。まだ酔いが残っているのかと思いながらしかたなく外に出てはめると簡単に出来てしまった。なぜか背中にじわり汗が・・・・・・・。
外はあいかわらずのいまにも雨が落ちてきそうなどんよりとした曇り空である。先ほどの女性の事をあれこれ考えたりしながら下山する。下山中にも10人程とすれ違った。まあ時間的には遅く無いわけであり小屋は賑やかになっているのだろうとおもいながら登山口に13時40分に着く。そして車に乗り走り出すとなんと大粒の雨が降ってきた。彼女はそしてすれ違ったみなさんは雨のなかの下山だろうかと思いながら何時もの松島に向う。

鯨波松島温泉メトロポリタン松島までの道中も雨は止まず雨に当たらずラッキ−と思いながら700円を払い温泉にゆっくりと浸かる。ここで山の神に不評だった「鯛茶漬け」が食べられるらしい。そして今日のもう一つのお楽しみに向った。柿崎のとん汁もいいが今回は冬限定の「たら汁」を頂くのである。たら汁といえば富山県と新潟県の県境の海岸線が有名だがまさかそこまで食べに行かなくても寺泊の魚市場や出雲崎でも美味しく食べられる。


松島から海岸線を走り出雲崎に向う道中も雨は降り止まなかった。向った先は以前なにかで見た記憶があった越後出雲崎「天領の里」である。この時期の道の駅は雪ならば風情もあるのだが今日は生憎の雨模様では思いのほか寂しくひっそりとしていて一瞬惑ったがまだ閉店時間には一時間程あるのでたら汁喰いたさに2階の陣屋に向うと階段の上り口にこんなコピ−があった。

思ってはいたが二階のれすとらんには誰もお客さんはいなかった。レジのおねいさんにたら汁の注文時に「安いですね白子を入れてもらえばもっと高くてもいいですよ」と冗談っぽく言うと「けっこうボリュームがあります」といってお茶を出してくれた。




しばらくしてお待ちかねのたら汁である。おねいさんの言っていた通りであの宣伝コピ−よりもボリュームがあり驚いてしまった。そして良く見てみるとお頭も入っている。まずは汁を一口飲む。旨い。見た目では汁の色が濃かったが思っていた程ではなくあっさりながらこってりと舌の絡みつく。今度はたらのお頭から頂く。この値段ではお頭一頭は無理で半身だけだったが目玉のゼラチンも美味しくいただいた。最後は一滴も残さずに完食してしまった。このたら汁に大満足。味も値段もいい。天領の里を後に寺泊経由で我が家に向いながら今日はいい一日だったと感謝。でも予報は大はずれ。

めでたし めでたし