巻機山
(1967m)
2004年10月16日
ヌクビ沢コ−ス
10月11日鍛錬の日であった。常日頃日頃運動不足気味のミノ姫は食欲の秋になり体が重くなってきたのでお目付け役のヒデ爺に今回もミノ姫より「わたしをお山につれてって」とせがまれてしまう。 そこで爺は先回と同じくちょっとスリリングな山で修行をしてもらうため巻機山の割引沢と天狗尾根コ−スにでかけたのであった。。 あの苦しい修行で少しはお淑やかになると思いきや、今度はもう一つの沢コ−スであるヌクビ沢につれてってと爺にお願いしたのであった。 実は爺もなんとかリベンジがしたく快晴の巻機山を姫に見てもらいたかったのであった。 |
コース | 桜坂駐車場〜(100)〜ヌクビ沢出合〜ヌクビ沢〜(150)〜割引岳〜(20)〜巻機山〜(120)〜桜坂駐車場 |
タイム | 登り4時間30分 下り2時間 |
姫 「籠駐場はきょうもう満杯だね」 爺 「次々に籠が来ているのに 自分さえ良ければいい思っている 若者が多いでござる」 |
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姫 「爺,この看板良く見ると初心者 の入山禁止だって」 爺 「どうであれ自己責任で という事でござる」 |
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爺 「姫、どうやら山頂はうっすら 雪が降ったようでござる」 姫 「大丈夫なの」 爺 「だいじょうぶでござる ただし充分注意するでござる」 姫 「解ったでござる(^。^)」 |
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爺 「姫、先週と違ってすこし 水量が多いでござる」 姫 「そうだね注意するでござる」 |
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姫 「爺まずはこの岩を つたっていくんだね」 爺 「さよう油断めされるな姫」 姫 「あいよ!!」 |
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爺 「姫、この滝の名前は」 姫 「吹き上げの滝でしょ」 爺 「愛ちゃんでござる」 |
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姫 「ここからの眺めはいつ 見てもきれいだね」 |
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爺 「姫、巻き道も先週と違い 濡れております慎重に」 姫 「がってんだい」 |
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爺 「姫、この滝の名前は」 姫 「これはね一番大きな滝で アイガメの滝だね」 爺 「正解でござる」 |
姫
「すごいね、この大岩の上が
川になっているよ」
爺 「この画像は先週の ござるが全然ちがうでござる」 |
アイガメの滝の展望岩で休憩していたミノ姫と爺に中年のおっさん二人組みが話しかけてきた。 聞けば、二人は江戸からきたらしく巻機山は始めてでありこのような沢コ−スに感激しながらここまできたらしい。 ところがここの水量の多さに驚きすこし恐怖心さえ感じているようでおそるおそる渡り始めたが少し進んで立ち止まってしまった。それを見ていた姫と爺は二人を先導しながらアイガメの滝を通過したのであった。 |
【大岩に流れている水量の比較画像】 | |
2004/10/16 | 2004/10/11 |
爺 「ここまでくればもう大丈夫でござる」 二人 「ありがとうございました」 と、礼を陳べ先に進んでいった。 |
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姫 「よかったね無事渡る事ができて」 爺 「さようでござる」 |
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姫 「ふたりが大岩の上で おいしそうにキセルをふかしているよ」 爺 「お先に行くでござる姫」 |
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姫 「爺,ここがヌクビ沢出合だね、 先週は左の割引沢コ−スだったね」 爺 「さよう、今回は右の ヌクビ沢コ−スでござる」 |
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爺 姫 「あまりぱっとしない河原だね」 爺 「姫、いましばらく御待ちください 素敵なところにでるでござる」 姫 「がってんだい」 |
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姫 「爺、いいねいいね(^。^)これが 爺が話していた素敵な所」 爺 「さようでござるこれは 布干岩でござる読んで 字のごとしでござる」 布干岩の前で休憩していた爺と姫 のところに江戸の二人がやってきて この布引岩を見て歓喜の声をあげて 登っていった。 |
姫
「楽しいね。最高だね。」
布干岩を暫くすると小さな出合にでた。
姫
「爺、この沢はうっかりすると
右に入ってしまうかもねかもね」
爺
「そうかもねでござる」
二股を過ぎすぐに大きな滝にでた。
姫
「爺、この大きな滝は」
爺
「行者の滝でござる」
姫
「右の巻き道も急そうだね」
姫 「爺、行者の滝以降は あまりおもしろくないね」 爺 「姫、景色でもみながら行くでござる」 |
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姫 「爺,この大岩はなんという名前」 爺 「名前はございません。 しいて言えば雨宿り岩でござる」 |
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姫 「巻き道が多いね」 |
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爺 「少し青空がでてきたでござる」 |
姫 「江戸のふたりは上に向って 登っているよここで終わりかな」 爺 「いえまだ取り付きでは ござらん進むでござる」 |
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姫 「爺、白いものがでてきたよ雪だよ 雪。今年の初雪体験だね」 爺 「そうでござるね。それと先に行った 江戸の二人が気がかりでござる先を 急ぐでござる」 |
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姫 「だいぶ雪の量が多くなってきたね」 爺 「さようでござる」 |
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姫 「爺この滝はヌクビ滝かな」 爺 「そうかもねでござる」 |
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姫 「爺、あそこで終わりみたいだよ あの上が稜線かな」 爺 「そうかもねでござる 雪の状態が心配でござる」 |
姫と爺は尾根の取り付きで休んでいた
江戸の二人に追いついたが
、一人がかなりバテているようで
心配であった。ここでゆっくり休んでいくらしい。
お互いに挨拶を交わし先に尾根に取り付いた。
姫 「よかったねヌクビ沢で 先週の天狗尾根だったら ぞっとしたね。上から源頭を 見るとやっぱり急登だね」 爺 「そうかもねでござる この雪では 悪戦苦闘したでござる」 |
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姫 「爺あそこが稜線だね」 爺 「そうでござる。 ここまでくれば もう安心でござる」 |
稜線に出た姫と爺はザックを置き割引岳に向った。
姫
「爺、すばらしい景色だねあれは日本海だね
そして空が半分に雲で仕切られているよ
絶景だね日本海側の方向は」
爺
「そのようでござるそれにしても
またしても巻機山は・・・・・・・・・
爺
「姫、ようやく江戸の二人が稜線にでるようでござる」
姫
「ほんとだね。よかったね。それにしても反対側の空は
厚い雲に覆われており残念だね」
爺
「まことでござるなんという現象か
やはり山の天気は解らないでござる」
姫
そして高田藩も晴れているみたい」
姫
「先週登ってきた天狗尾根と天狗岩が良く見えるよ」
姫
「こちらは裏巻機山コ−スだったね」
爺
「さようでござる」
割引岳で絶景を堪能した姫と爺は
巻機山にむかったのであった。
姫 「さすがにこんな天気だと 元お姫様やお殿様の姿が すくないね。」 爺 「でもどこかにおいでに なるかもしれません」 |
牛ヶ岳方面に向った姫と爺であったが
景色も暗いし寒くなってきたので
途中から引き返すことにした。
爺 池塘も雪化粧でござる」 」 姫 「ほんと雪化粧だね。元殿と元姫 の一向が歩いてきたよ」 爺 「退散でござる」 |
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爺 「姫下りこそ油断めされるなでござる」 」 姫 「あいよでござる竜王の池も 雪の中だね」 |
姫 「みなさんここで休憩しているね 山頂は風が強かったから」 爺 「我々もここでひるげにするでござる」 姫 「やった!」 |
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ひるげを摂った姫と爺は 下山を開始した 姫 「ニセ巻機山とは よく言ったものだね」 爺 「まったくでござる」 |
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姫 「割引岳にさよならするね またくるよ〜〜〜」 爺 「またくるぞえ〜〜〜」 |
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爺 「天気が良ければ綺麗な 紅葉が見えるのに残念でござる」 |
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姫 「爺先週は天狗尾根で今週は あのヌクビ沢をのぼってきたんだね 楽しかったね」 爺 「さよでござるか爺はやはり姫に もう一度快晴の巻機山をみせとう ござる」 |
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姫 「先週よりすこし 色づいたみたいだね」 |
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爺 「来週あたりがいい 時期かもでござる」 |
姫 「5合目だよあれはなんて言う沢なの」 爺 「あの沢は米子沢といい修行がたり ない爺や姫には無理な沢でござる 姫 「でも、いつかは登ってみたいね」 爺 「さようでござる」 |
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爺 「姫、お疲れ沢でした まだこんなに籠が 並んでいるでござる」 姫 「天気を割り引いても 良かったではないか爺。早く 温泉に行こうよ爺」 爺 「がってんだい!!」 |
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爺 「ここのさくり温泉は混まなくて いいでござる」 姫 「ほんとだねゆっくり 温泉にはいれるね |
温泉で疲れを癒した姫と爺を乗せた籠は城下へと向った
籠に揺られながら爺は来年もう一度リベンジしなければと
強く思う今年の巻機山であった。またくるでござる!!!
めでたし めでたし