術後26ヶ月

2004年4月

ミノのお友達
 逆流さん この期間になってもなかなか彼も私に似て気分屋さんです。いまだ類は類を呼んでいます。
しかし、先月は
プチプチ逆流さんです。ほとんど遊びにきませんでした。どうしているのでしょうか。

好きな食べ物なチョコ、唐辛子などの辛いものなど
好きな飲み物は牛乳です。
好きな果物はりんごです。

術後24ヶ月から夜食にりんごジュースを飲んでいるのがいいのかもしれない。
また「フオイパン錠」を毎食から朝、晩、と2回に変更してもらっているが頻繁には遊びに来なくなりました。
 つかえさん 逆流さんに遠慮してか?ほとんど遊びにこなくなりました。でも大切なお友達です。
 ころころさん お調子もんの「ころさん」はやっぱりお調子もんですが、「つかえさん」と同じくほとんど遊びにこなくなりました。
かわいい彼女と仲良くやっているようです。
 ダンさん ダンさんもみんなと同じくあまり遊びに来なくなりました好物は朝食です。必ずといっていいくらいに朝食後に遊びにきます。一緒に遊んでやりたいのですが出勤前の貴重な時間なので相手ができません。

そんな訳で「ダンさん」は何時も機嫌が悪く、私とミノが何もしたくないと思ってしまう全身の倦怠感、発汗、などの悪さをします。そして1時間ほど遊んでから帰ります。



 術後774日 04年4月4日        今日は清明
ようやく新潟県にも桜前線が到来しており早咲きの高田公園の桜が見ごろになってきた。しかし、我が家ではようやく梅の花が満開になったが2日前の強風でだいぶ飛ばされてしまった。この梅の木の樹齢ははっきりしていないが30年前にほとんど枯れてしまい樹皮だけになってしまった木である。木の上のほうは穴が空いており穴から青空が見える。

ところが、それから毎年毎年今年はもう駄目だろうと思っていたがなんと今年もまた花が咲きました。ことしもまたたくさんの梅の実がなり我が家の食卓にのぼるでしょう。
になると毎年この梅の木の持っている生命力には驚かさしまう。病気になる前はなんとも思わなかった梅の木が術後からなぜか愛おしく思えて毎年写真を撮っている



梅つぼみ
2004年3月21日


梅満開
2004年4月1日

ところで、今日は暦の24節気のなかの一つである春分の日から数えて15日にあたる
「清明」である。「清明」は江戸時代の「暦便覧」にある
「清浄明潔」の略といわれている。日を追うごとに寒さがほどけ北上する桜前線を今日か明日かと心浮き立たせる頃。桜や草木の花々が咲き競う春は
清らかな命の息吹に満ちるときである。

それにしても、先人はなんと素敵な日本語を残してくれたのでしょうか。
現代人が忘れかけているすてきな言葉、すてきな日本語、を大切にしていきたいと思う今日この頃である。



 術後777日 04年4月7日        今日は04047777の日
新年そうそう親知らずが疼きだし、とうとう我慢できず20年来治療した記憶がなかった歯医者さんにお世話になってしまった。胃がんの手術後はとにかくよくかまなければならず歯は大切なものである。この際他の歯も今後の事もあり治療をお願いして、はや3ヶ月ようやく今日で治療が終了した。
治療回数延べ13回。治療に費やした費用は3万8百円なり。
高かかったのか安かったのかは解らないがこれでまた、おいしく食べられると思えばよしとしよう。

今後は半年に一回ほど歯石を取りに来院すればいいらしい。(^_^.)
ただ、残念なことは若くて綺麗みなさんに会えなくなり目の保養ができないのはすこし残念ではあるが。(^_^.)

最初は治療に対し不安感があったが何回か通院している内にそんな心配は消え逆に治療が楽しくなってきた。いままで体験してきた病院での治療とは違ってなにか歯の治療はおれが一番不得意である芸術アートの様な感じがしてならない。歯という素材に芸術家が作品を描いていくような感じかな。
それをまだ若い(^・^)歯科衛生士さんが作品にしてしまうあたりがすばらしい
仕事とはいえたいしたものである。

巻町のS歯科クリニック お世話になった先生と皆さん

歯医者さんを午前中に終え 休日の今日は午後から天気予報は下り坂になるらしく一路五泉市にある水芭蕉公園に車を走らせる。
水芭蕉公園に着くと平日なのに多勢のひとが訪れており路肩駐車が多くある。平日でもこんなにも混雑しているのを見ると、休日にはどれほど混雑するのであろうか。

今の時期は途中の道路にのぼりが設置されており迷う事はない

3万株ある園内の散策は480mの木道が敷かれている




 術後780日 04年4月10日    春より素敵な贈り物。
今朝、我が家にもようやく春がやってきました。それは新聞と一緒に新聞配達の人からすてきな贈り物が届きました。2月に取材をうけた記事が載っているがん治療最前線5月号という雑誌です。
早速、ページを開き改めて読んでみる。あの取材時の感動がよみがえりうれしくもあり、恥ずかしくもありである。かあちゃんも読み終えてからなぜか顔が和らいでしまった。

あの取材以降、つたないホームページを訪れて頂いている方や今後訪れていただく方の為にも不備な箇所などの変更などしてきたつもりではあるがはたして大丈夫なのかすこし心配である。しかし、うれしいことであり載せて頂いたみなさんに感謝の念に絶えません。そして、今後も少しでも同じ病気の方の参考になるようなHPを作っていかなければと思った今朝の素敵な春の贈り物でした。

もう一つ、我が家にも春がやってきました。それは我が家の桜が雲ひとつない青空下気持ちよさそうに咲き始めました。

八峰出版株式会社
がん治療最前線5月号
http://www.e-mandr.com

きょうは素敵な春の一日になりました。





 術後781日 04年4月11日      かあちゃんライバル視察
今月もまた、カーブドッチワイナリーにオーナーになったぶどうの木の生育観察に出かける。今回はかあちゃんもぜひ見てみたいという事で同行する。本心はぶどうの木よりも他にあるようだ。実はワイナリーはかあちゃんの会社のライバル会社であり最近はワイナリーのような所で結婚式を挙げるカップルが増えている。そんな訳で、ライバルの視察が目的であった。

かあちゃんにワイナリーの建物の説明をしながら花の写真を撮っていたが休憩をするためにレストラン燻製工房「蒔小屋」に入る。ここの建物でも挙式をあげられるらしく写真が掲示されてあった。ここでは自家製のハム、ソーセージなどや燻製製品を販売していた。昼ごはんを食べてきたばかりだが、かあちゃんはなぜかハムが食べたくなったらしくハムとソーセージーの盛り合わせとコーヒーを注文する。

得てして、このようなところは値段が高く量が少ない事が多いと思っていたら
出てきた盛り合わせをみて驚いてしまう。これで1200円は安く量も多いではないか。かあちゃんとふたりして感激してしまう。味もそこそこであった。
かあちゃん多いに満足しついつい多めに売店でソーセージなどを買ってしまう。休憩後、他の建物など見学してかあちゃんおおいに気に入ったらしく来月はランチをここで食べようなどと言い出す始末。

素敵な外観 盛り合わせ
少し食べた後です
吹き抜けの2階から

ところで、肝心のぶどうの木はまだあまり変化なく心もとない感じではあるが枝から新芽がたくさんつぼみを膨らませおり春のうららかな陽光をせいいっぱい吸収し始めているぶどうたちがいた。

来月にはみずみずしい若葉が俺たちを迎えてくれるのだろうか。そしてワイナリーのガーデンではどんな花が咲き誇っているのか
来月も楽しみなワイナリーである。


4月の花便り



 術後785日 04年4月15日        初心忘れるべからず
今月もがんセンターへ人間ウオッチングに出かける。先月の予約時点で外科の予約時間が午後1時からしかとれない状態でありその前に耳鼻咽喉科を終わらせておきたかった。ところが、やはりこの時期は耳鼻咽喉科は大繁盛で耳鼻科の椅子は座る椅子がないほどであった。受付を済ませ売店でいつものように各雑誌のチェックをしたがまだ、がん治療最前線の5月号はでておらずすこしがっかりしてしまった。また、他の雑誌も面白い記事はなく仕方がないのでスポーツ新聞を買う。

耳鼻科に戻り耳鼻科のとなりの婦人科の椅子に座る。となりの婦人科の椅子の向きは耳鼻科と反対向きに設置されてある。
30分程で新聞を読み終えてしまった
。さて、これからどうしようと思案し待合フロアーを見渡すがこれといった話題になるような事はなく少々がっかりしてしまう。そして、何気なしに婦人科側の掲示版を見ると掲示板になにか短冊がたくさん張ってありその短冊に文字が書かれてあった。このフロアーの椅子の並びかたは正反対に設置されておりあまり自分の関係する科以外の掲示板などは注意して見ていなかった。

まして反対は婦人科であれば尚の事である。気の弱い俺としては男が一人で婦人科側の椅子に座ることさえ恥ずかしく、まして掲示板などをまじまじとは見れないし、読もうとも思わなかった。そんな訳でいままで、全然眼中になく興味がてらで見ることもしなかったのである。しかし今回は座る椅子がなくしかたなく座った。

その掲示板には、患者さんみずからしたためた川柳の短冊が掲示されていた。そして、その下には今年のいままでの川柳がフャイルに整理されてあった。

これがほんとの「燈台下暗し」である。また一つがんセンターに毎月来る楽しみが出来ました。(^・^)
そんなことをかんがえていると名前をよばれる。今年の花粉症は軽く楽であるが2日前から少し風邪気味で鼻がつまるので点媚薬を出していただく。

その後外科外来で主治医のY先生に近況報告をする。あれほど苦しんだ逆流がこの一月ほとんどなくあっても軽い症状になっていること。また、先月の24日に夕方腹痛で苦しみ県立Y病院で診察してもらった事を告げると、先生は、いつでも電話してもらえば当直の先生が診察しますとのこと。
そして先生は腸閉塞は術後まもなくと油断から2年頃が多く発生するらしくもう一度「初心の戻りましょう」と言われてしまった。
最後にがん治療最前線5月号の記載記事のコピーを渡して外来を終え予約をすると来月も外科外来は13時しか空いておらず商売繁盛である。

会計を済ませ院外処方箋を薬局窓口で受け取りがんセンターを終え、いつもの「中央薬局・新潟店」で処方箋を提出すると外科と耳鼻科の処方箋のうち耳鼻科の処方箋が他人の処方箋との事。そういえば確認しなかったことを思い出す。薬局の方が、がんセンターへ交換にいっていただく(^_^.)(^_^.)
確認不足である。春うららで頭がますますうららになってしまったようだ。

改めてY先生の
「初心に戻りましょう」という言葉が身に沁みた春うららな一日でした。



 術後789日 04年4月19日        明日は大好きな穀雨
昨日はすばらしい快晴の春の一日であったがきょうは午後から雨が降りだした。ここ1週間ほど雨がなく、草木にはちょうど良いお湿りである。その降り方も激しくはなく、しとしとと降る柔らかな春の雨である。雨降りは気が重くなるひとが多いが俺は雨は嫌いではなく好きなほうである。ましてこの春の柔らかな、けむるような雨が大好きである。こんな雨の降る夜は一人山小屋で雨の音を聴きながら読書などして過ごすなんて最高の贅沢かも知れないと思いながら部屋で雨の音を聴いてみるがすぐに文明社会の雑音が耳に聞こえてきてしまう。
そんな事を考えてしまうのも、カレンダーに明日は24節気の「穀雨」と記されてある。
【穀雨】とは百穀を潤す春の雨のことであり今頃降る柔らかな雨は田畑を潤して百の穀物などの成長を促す。この雨が長引くとよく聞く菜種梅雨となる。
春の24節気の最後の24節気でありこれ以降は夏の節気に移っていく。
それにしても先人はいつも思うことであるがすばらしい言葉を残してくれたものである。
そしてこの雨は私たちが生きるためにも必要な恵みの雨でもある。




 術後794日 04年4月24日     2度ある事は3度ある?
20日の穀雨も過ぎ本来なら春から初夏の陽気になっていく頃であるが、なんと22日は初夏を通り越して今年3回目の真夏日(25,4度)になってしまった。ところが23日にはいっきに10度も気温が下がって15,9度になる。こうなると情けないはなしであるがこの気温の変化に直ぐに対応ができない我身が恨めしい。これも術後の後遺症なのか、それとも「年」のせいなのかは定かではない。

そして23日の午後からなんとなく体がけだるく感じ始め仕事が思うように進まない半日であった。帰宅してからも体のけだるさは相変わらずで仕事の疲れかと思って部屋ですこしうたた寝をして目覚めると、またしても体がざわざわとしたあの嫌な寒気が襲ってきた。体温を測ると38,5度やばいこれは一大事。すぐに今回も前回と同様に座薬と風邪薬を飲み眠る。

今朝になって、熱は下がったが体のけだるさは依然として消えず頭痛もしており久しぶりに
Gクリニックにでかけた。Gクリニックは術前と術後1年間は何度となくお世話になっていたが昨年の1月以降は一回もなく1年ぶりであった。先生に術後のいままでの経過などをつたえる。また、昨夜のような症状が10日前にも一度あり今回が二度目なのでからだの何処かで知らない何かあるのではないかと思い血液検査をお願いする。結果は、来週の28日以降ならいつでもいいらしい。診察結果はやはり風邪で4日分の風邪薬を処方していただく。

せっかくの連休なので山に出かけようとおもっていた思惑がまんまとはずれてしまった週末である。残念無念。天気予報は当初雨で山は雪が降るらしいが我地区では青空が広がっている。仕方がないので我が家の果実でも撮りうさをはらす今日でありんす

なごり桃 キュウイフルーツ
ばらんきょ さくらんぼ(4/18撮影)

それにしても我が家は食い意地が張っている家族でありただでは育てない性分である。