替刃式 自在鉋 「剥ハク抉ケツ」
(訛称: 「ほっけち」 鉋)
穴の内側や自由な波形の曲面を仕上げる
品名について 「剥抉」は読み難いので訛りに訛らせて「ほっけち」とします。
注意事項 本品は替刃式の利器です。替刃の取替えの際は、切刃がむき出しになるので特に危険です。けがのない様に取扱いご注意願います。
主な用途 この鉋は、穴の内側や自由な波形の曲面を仕上げる為に使われます。有効刃幅は約4cm程度です。
持ち方 両手の親指と人差し指で本品の中程を挟みます。その際、削り屑の排出を妨げないようにして下さい。残りの指で左右の突出部分を握ります。使い慣れると片手でも削れます。
削り方 刃先を被削材に当て、当たりを探るように動かしますと必ず食い付くところがあります。被削材に対するその角度を保つ様に削ります。本品を反転させる事により、押し削りでも引き削りでも目的に合わせて動かせます。
替刃の取替 初めに、蝶ねじを緩め、真鍮製の雌ねじの輪を回し、替刃保持部品を固定ボルトごと抜き取ります。次に、替刃を留めてあるねじを緩め、替刃を交換した後、そのねじでしっかり締め直し固定を確認します。続いて、木製の柄にあけられた穴に雌ねじの輪を戻し入れ、保持部品を柄に差し込み、輪を回しながら刃口を狭め、刃先を口金に近づけます。但し、あまり奥まで入れ過ぎると刃先を欠損させる恐れがあります。
刃の出し方 蝶ねじを緩め、刃先と口金の隙間を0.5mm開く程度に、雌ねじの輪で好みに加減し調節します。その後、蝶ねじで締め固定します。
替刃について 切れ止みましたら取り換え用の純正替刃(別売)をお求め下さい。直ぐ使えます。