合成洗剤の見分け方(1)
洗剤の原料を調べる簡単なスプーンでの燃焼実験

@ 金属製のスプーンや鍋に洗剤液を入れて、ライターなどで加熱して下さい。
A 水分が蒸発していき更に加熱しますと、炭化をしはじめた原料から臭気が
発生しはじめます。石油系の原料では塩化ビニールや発砲スチロールを燃
やしたような臭いがあり、残留物は黒いタール状になっています。
※植物性のものはイヤな臭いは無く、タール状にもなりません。
合成洗剤の見分け方(2)
「お酢を使って」

お酢を使って簡単チェック 船瀬俊介著「だから、せっけんをつかう」                              三一書房より
@ まず、コップに水を3分の1ほど入れます。
A そこに、「洗剤」を入れます。粉、液体、どちらでもかまいません。
B よくかき混ぜます。
C つぎに、お酢を少量たらし、かき混ぜてください。

泡が消え、白く濁った。 ・・・ これは「石鹸」です。
  (石鹸のアルカリ分が、お酢の酸性と中和され、界面活性作用が
   なくなり、泡が消えました。)

泡も消えず、液に変化なし。 ・・・ 「合成洗剤」です。
  (もともと中性なので、酸性のお酢の影響を受けないからです。)

泡は消えず、液が白く濁った。 ・・・ 「複合石鹸」です。
  (合成洗剤と石鹸が混ぜられているので、両方の反応がでます。)

■石鹸      ■中性洗剤     ■天然油脂配合
合成洗剤の有毒性
●手あれ
●湿しん、オムツかぶれ
●肝臓障害
●血球の減少
●酵素の活動阻害
●体質の酸性化
●発ガン物質に対する補助作用
●科学物質の吸収促進
●溶血性が強い(血球の破壊)
●奇形児が生まれる恐れ(動物実験では確認済)
●白血病
●コレステロールの増加
●タンパク質と結合して悪影響
手あれで恐ろしいのは、たんに皮膚がひび割れて痛むというだけでなくそのキズや湿疹のところから
ABS、LASなどが吸収され、肝臓障害や発ガン補助作用、白血病の原因になったりすることです。

※体の小さい赤ちゃん、幼児は影響を受けやすいので用心が必要です

ABS :界面活性剤「アルキンベンザンスルホネート」分解されにくく、現在はほとんど、
   LAS(ソフト型ABS)に切り替わった。
LAS :界面活性剤(ソフト型ABSと呼ばれる)微生物などで分解されやすくなった。
   しかし、毒性はLASの方が強い。